調子が良い時に色んなものの余白を作っておきたいと思う。そしたら未来の調子が悪い自分が助かるはずで、そうでなくても誰かが助かるかもしれないから。
とはいえ努力というのは私にとって非常に苦手な行為でもある。頑張ったからといって必ずしも報われないのなら頑張らない方がお得ではないか、なんて斜に構えた倹約家の自分が顔を出す。それを別の面から捉えてみれば、『努力をギャンブルと捉えろ』という話なのかもしれない。
生きていくことそれ自体がある意味ギャンブルに近いのだ。いつ突然足元が崩れるかも分からないし、いつ空から虹が降ってくるかも分からない。だとしたらそこにベットすることに報酬系からの快楽を見出すべきなのかもしれない。
人生に対する見方はいつも定まらないし、ある意味定まってはいけないのだとも考えている。歩む道も歩んだ道もいつも不確かで、それを決めつけてはもうどこにも行けないから。
だからゆっくりと積荷を結んでいくことが、今の私に出来る精一杯だと。この瞬間はそう考えて、無心でこの身を編んでいくのがよいのだと、そう決めつけた。